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☆☆☆

ガンバレかめさん

2008年03月24日 (Mon)

小説風幻想「月光」 第11回

いよいよ迫ってきました、上京。
午前中は、一人ファッションショーやってました。
大してないアイテムで、どう着て過ごすか・・・・・
一応、少しは買ったりしましたが、そうそう、本格的には買えません。
春らしく見えて、帝劇の格調に何とかおさまるように・・・。

一番引っかかっていたのは、大阪で。
新幹線も予約したのに、言えてなくて。
夕べ、しゃぶしゃぶにして、機嫌見計らって言いました。
もちろん、実家に行くって事よ。
だけどね。春休み終わってから、行くのって変でしょ?
だけど、何とか良かった。
ふううう。次は実家だわ。
朝早くでて、夜遅く帰るから、うまく言わなきゃね。



いろいろ抱えたままでしたが、何とか少しずつクリアして、帝劇へと向かいます。
不思議なのは、近づくに連れて、彼が毎日のように舞台に上がっていることが、夢じゃないかと思えてしまうこと。
自分が会いに行くことも、幻のように思えてきてしまう。
ファッションショーしてても、向こうで会うお友達のことばかり考えていたり。
帝劇に座る自分がまだ想像できないの。
相変わらず、入り口で建物見上げて、立ち止まってて、喧騒が嘘のように聞こえなくて。
どうしてだろう・・・・・・・

神様が、頭真っ白にして行けって言ってるのかな?
亀ちゃんが、何にも考えずに来いって言ってる?
やっぱり、ちょっと怖いのが、少しずつ少しずつ、強くはなってきてて。



だけど、今朝、大阪でのたった1回だけの席。お知らせ来て。
かなり良かったの。
帝劇の席は、特にミラクルじゃない・・・悪いってことはないけど。
だけど、大阪、夢見てた、「こんな席とか来ればいいのにね~~」って、メールで友達に書いてた、そんな席で。
ほら、行くだけで精一杯で、欲がないから、1階の前のほうとかは、願わないの。
欲張るのは怖いからしない。
行けるだけで、自分には贅沢すぎるからね・・・
だけど、たった1回のために、死力尽くす私にご褒美来た気分だったよ。
泣きそうになるくらい、考え込んだり、嘘考えたり、新幹線が想像よりずっと高かったくらいで、シュン・・・ってしぼみそうになるくらい、気持ちがギリギリで。

だけど、大阪が、お友達がくれたお守りになった。
帝劇に行く気持ちのお守り。
これで少し安心して帝劇に望める。そんなところです。





では、なかなか出せなかった続きを。
このあたり、一番書きたかったような、だけど、出していいのか迷うような、気持ち込めすぎてるところで・・・
一言いただけたら、ありがたい気が・・・・・したり・・・・・。

拍手を、「月光」で今までになくいただいて(レベル低いですが~)
とっても嬉しく思っています。ありがとうございます。




       →よかったらパチコーンとおひとつ・・・






【More】











   「月光」  第11回


玄関のチャイムが鳴った。
(和也だ!!)
玄関まで一目散に走った。
だけど、開けようとしてちょっと戸惑う。 ここは自分の家じゃない。
覗き穴に近づいて、外を見ようとした時、

「俺! かりん~あけて~」

和也の声がした。
ガシャンと鍵を倒して、そおっと思い扉を押し開けていくと、和也が少しずつ見えてくる。
顔が見える。目が合う。 和也は少し笑ってた。

「おかえり!」

そういったとたんに、両手指の包帯が目に飛び込んできた。

「大丈夫?」

そう言ってしまった・・・。

「ただいま。 知ってた?」

手を使わずに靴を脱ぎながら、そう聞いてくる。

「う・・・うん。友達の友達が見に行ってたの。知らせてくれたの。」

聖くんのメールのことは言わずにおいた。

「そっか。やっぱ見に来てた人、分かっちゃってるよな・・・。
でも、大したことねえよ。 すぐに直るよ。
それよか、夕べはごめんな。 心配させたな。 慌てて来てくれたんだろ?
かりんが一人で来るなんて思わなかったから、驚いたよ~
仕事は良かった?」
「今日は祝日だから 。明日から何日かおやすみ取るよ。 
こっちは大丈夫だから、ね。」

靴を脱ぎ終わって、部屋へと1歩上がった和也は、その動きを目で追っていた私のほうを向いて、

「俺んちにかりんがいるっ!」

と、脇に挟むようにして持ってたカバンをドスンと床に落として、私を抱きしめる。

「すっげえ会いたかったよ。なんか、夢見てるみてぇだ・・・。」

指が使えないから、腕をクロスさせて私を包み込む。
いつものように、ぎゅっと力が伝わっては来ない。だけど、和也の中にいる・・・それだけで、もう、それだけで。
夕べから、ずっと頭の中に1秒だって離れなかった和也。
どうしようもなく顔が見たくて、不安も、心細さも思い出す暇なく、まっしぐらに彼の元へ来てしまった。
そんな私を、抱きしめてくれるんだね。
彼の鎖骨の辺りに、私の頬が触れる。 汗ばんだ和也の皮膚の感触。

「汗くせぇだろ?」
「和也の匂い、汗の匂い、大好きな匂いだよ。」

見上げた私を、和也が見下ろしていた。
唇がふさがれる。そのやわらかい感触に溶けてしまいそうになる。
足の力が抜けそうになるのを、和也の腰につかまって、自分を支えていた。
一日を過ごし、歌って話して、そして多分痛みに耐えて、力の限り噛みしめた唇。 仕事を終えた彼の唇の味。
和也が私の髪を撫でようと、頭に手を伸ばしたとき、

「うっっ!」

っと息を呑んで、ビクンとした和也の体が離れた。

「痛っ・・・」

見つめる右手中指の包帯には、少しだけど血がにじんでいた。

「大丈夫?!」
「あ、ああ・・・だいじょぶ。」
「中はいろう。」

そう言って、私は和也のカバンを持って、白い扉を開けた。

「ふうう。つっかれた・・・。」

ソファにそっと座ってため息ついた和也。 その傍らに、カバンを置いた。




「何か食べる? 少しだけ買い物してあるけど・・・」
「あ、ごめん。 そうだな・・・でも、やっぱシャワー浴びてえ。めっちゃ気持ちわりぃ・・・」
「手は、どうなの? 痛いよね?」
「何針か縫ってるから、濡らしちゃいけねえんだって・・・」

怪我の具合はちゃんと話してくれた。

「じゃ、私が洗ったげる! ね!」
「えっ? そ・そう?」
「舞台やったのに、シャワーも浴びれないんじゃ、そりゃあ気持ち悪いでしょ?」
「うん・・・そりゃね。 かりんならいいか・・・じゃ、頼もっかな・・・?」

ちょっと照れて笑う和也。

「はい!決まり! じゃお風呂行こう~」

私がエプロンをかけている間に、Tシャツを脱いでたようだけど、ジーンズのボタンが外しにくいらしく、傍へ行くと、痛そうな表情で格闘してた。

「いいよ。やったげる。」

ちょっぴりばつが悪そうな顔で、でも諦めたように黙って手を離す和也。
膝をついて、ボタンをはずす私を、ぼんやり見てる。
やっぱりいつもとは違う。 
ちょっとしたことなんだけど、私には元気がなく、疲れてるように感じちゃう。
裸になった和也の両手には、濡れないようにポリ袋をかぶせて、手首に輪ゴムを掛けた。

「ちょーかっこわりぃ」
「確かに貴重ショットかも! ふふ。」

クスクス笑う私に反撃する。

「かりんも裸になれよ~ 俺だけとか、なんか虚しいじゃん!」

そう言って、エプロンの紐をつかもうとするけど、袋かけられてツルツルしてる手じゃ、つかめないよ~
そのうちまた、「痛っ!」って手首を抱えて動きが止まる。

「大丈夫? さ、ふざけないでシャワー浴びちゃお!」

観念した和也が、先にシャワーのお湯を出してる私の傍へ来た。



お湯をかけて、髪の毛をシャンプーして、顔をそおっと洗い、最後に体をバススポンジにいっぱいの泡で包み込むように洗ってあげる。
背中からお尻へと降りてゆくと、1箇所、どす黒いアザがあった。

「和也・・・ここんとこ、黒くなってるよ。 これも怪我?」

アザのところをそっと触ってみる。

「ああ。そこね・・・。そこはちょうど吊り下げられる時のハーネスが当たるんだ・・・」

見えるところにもたくさんあるけど、ボクサーの姿になっても見えないこんなところに、毎日の公演の積み重ねの傷跡があったなんて・・・。
私には、その黒くなったアザは、誰も知らない彼の勲章の様に思えて愛しかった。
そして、ちょっと泣きそうになった。 
なにか褒めてあげる言葉を言いたかったのだけど、言葉が出てこない。
グッとくるのを抑えて、和也の体をいたわるようにきれいに洗った。
体重絞ってから会っていなかったけれど、やっぱり痩せたね。
引き締まってるんだけど、きっと今日はいつもより少し張りがないんだろね。
なぜか彼も立ち尽くしたまま、何も話さなかった。
やがて、静かなお風呂場で、シャワーの音だけがして、泡の中から彼の体が再び現れた。



洗面所に上がって、バスタオルで彼の体を拭きあげる。 
少し背伸びしながら、髪の毛をぐしゃぐしゃって拭きあげた時、

「ふううう~ちょーさっぱり! 生き返ったぁ~」

その声が元気で、安心する。

「ね、熱はどうなの? 今日はつらかったでしょう?」
「もう、下がったよ。 怪我した時は熱はなかったんだ。 でも、ま、体が重たいのは間違いなかったけど・・・」
「食欲ある? 鯵の干物とか食べる?」
「え? そんなのあるの? それなら食べられそう!」
「じゃ、雑炊と鯵ね。 いい?」
「うん、なんか少し腹減ったよ・・・!」




買い物に行って買って来ていた鯵を焼いて、大根おろしを添えて、あの時、ぼおっとした頭のまま炊いていたごはんを、しらすと卵とキャベツを入れて雑炊にした。
バスローブを着て、カウンターに座り、私の作業を少しぼんやりしながら見ている和也。
怪我した時の様子を、ポツリポツリ話してくれた。

左手の2本は、バク転した時に、劇場の床の隙間に、指がすっと一瞬入って、あっと言う間もなく切れていたんだって。
由緒ある劇場は、それだけ古くて、床に小さな亀裂が無数にあるらしい。
今までにも、ちょっと挟んだりしていて、その度に気になってたようだけど、今日はスパッと切れちゃったって・・・。

右手の人差し指は、左手を切ったあと、力がはいらない左手の為に、アクロでバランスが悪くなって、着地した時にかなり揺れてしまって、傾いた体を支えようと、セットの柱をつかんだ時、柱と大きなボルトの隙間に指が挟まって、切れたって。

公演中は、テーピングしても、すぐに血がにじんで赤くなって目立つから、どんどんきつく巻いていって、ラストでは指先が少し紫色になるほどきつく巻いて止血していたんだそう・・・。
だから、終演後すぐに病院に行くと、縫われたんだって。
麻酔はかけられたけど、縫ってる間は、なんだか指先を触られてる感覚が、気持ち悪かったって。
明日があるから、強めの痛み止めの薬をもらってきたんだって。


話し終えると、また静かになって、ポリ袋をはずした両手を眺めていた。





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編集 |  17:06 |  小説風幻想「月光」  | CM(8) | Top↑

コメント

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 |  2008.03.24(月) 21:34 |  |  【編集】
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 |  2008.03.25(火) 13:16 |  |  【編集】
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 |  2008.03.25(火) 17:04 |  |  【編集】
●03-24 Mon 21:34 隠しコメさま
大丈夫だよ。ちゃんと届いてるよ。
行く前の私の心のゆらゆら、感じてくれたんだね。
ほんとに、いつも優しいんだ・・・ありがとう。
そうなの。大阪の結果が、なんだか勇気をくれた。
いい席くれたっていう勇気や、帝劇で何があっても、こっちがあるから心配せずに行って来いって勇気。
そうかな・・・亀ちゃん「何も考えずに来い!」って言ってくれてるかな・・・
そういってくれると、涙でそうになるのよ。ありがとう。

かりんと変わりたいって、それは誰もが思うよね。
そう思ってくれたら、嬉しいくらいだよ。
羨ましい話が、書けてるんだね・・・
私の頭の中って、すごいでしょ?
こんなこと考えながら生きてるんだ。
生み出そうとひねった訳じゃなく、自然と浮かんできたものを書いてるから・・・

だけど、みんなそうだよね。
かりんでよかったら、どんどん入っていってください。
誰もがかりんでいいんだもん。

いよいよ明日出発です。
行ってきます。
ごんままっち |  2008.03.25(火) 17:52 | URL |  【編集】
●03-25 Tue 13:16 隠しコメさま
ありがとう。
いいんだよね・・・そうなってもいいんだよね・・・
あなたに言ってもらえたら、またお守りになりました。
だって。
「少しは入ってる・・」じゃないんだよ。
完全にそのものなのよ。
私に独り占めさせろって意味じゃないからね・・・
いままでずっと、こんな風に応援しててくれたでしょう?
きっとあなたなら、こんな風かな・・・って思って書いてた。
だから、事前に話したんだよ。
完全に、あなたです。100%まじりっけなし!

そのあなたに言ってもらえたら、何よりの勇気。
何が起こっても、私でいられるよう、まっすぐでいられるよう。
帝劇含めて、まさに渾身の力でたどり着きました。彼に会うということに。
普通の人には、なかなか解らない困難さ。後ろめたさも。
ご褒美もらって。ホントに嬉しかった。
詳しくは、後で話すよ。

相変わらず忙しそうで体が心配だよ。
ペース配分考えて、元気でお出かけを。
いよいよ明日、出発します。
彼が、「真っ白で来い!」って、言ってます。
嘘みたいに、真っ白。不思議です。
行ってきます。
ごんままっち |  2008.03.25(火) 18:04 | URL |  【編集】
●03-25 Tue 17:04 隠しコメさま
ありがとう。
なんだか、それでいいの?って考えちゃったよ。
もともとこういう時期に書いちゃってて、きっと嫌で仕方ない人が大勢いるだろうって思えてて。
だけど、あなたはダブらせながら、それを幸せな時間だって言ってくれる。
いいの?無理しなくていいのよ。
誰だって、好きな人を取られたくない。
たとえ実在のない、かりんにだって・・・
でも、あなたが本当にそう言って、舞台を見ることができるのなら、私はもっともっと幸せですよ。
ありがとう。

怪我してるのに、流れる時間優しいよね。
やっと会えた二人だもん。
一人できたかりんを、和也はきっと「強くなったな・・・」って、子供見るみたいな気持ちで見てくれてるような気がして。
疲れきってるのに、精一杯会えた嬉しさを伝えてくれる。

かりんが来なきゃ、聖くんが来てくれてたかも・・・
なんてことも考えながら書いてたよ。
お母さんじゃ恥ずかしいだろうしね。
頭の中で、生み出したんじゃなくて、沸いてきたお話。
そう言ってもらえて、気持ち共有できて、幸せです。

いよいよ明日出発します。
かりんのように、何も考えずに・・・行ってきます。
あなたも、素敵な時間を。
心から祈っています。
ごんままっち |  2008.03.25(火) 18:18 | URL |  【編集】
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 |  2008.03.26(水) 02:38 |  |  【編集】
●03-26 Wed 02:38 隠しコメさま
行く前にコメント拝見してはいたのですが、お返事は戻ってきてからになっちゃいました・・・
東京でのことは、また書いていきますね。

小説、いいんですよ。そんなこと気にしないでください。
むしろ、話していただけて嬉しいんです。
その上、実物に近いから・・・って褒めてくださってるし。
多分、あなたのようでなくても、勝手にドリボの裏側考えて独り占めして、怪我させて、嫌だな・・・って思ってる方、多いんじゃないかな?
楽しみにしてくださってるって、とても嬉しい言葉です。
ありがとうございます。
頑張れます。
ごんままっち |  2008.03.31(月) 15:07 | URL |  【編集】

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