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2008年10月31日 (Fri)

小説風幻想「月光」 第30回

今日は全然陽が差さないままで、過ぎていこうとしています。
すっかり寒くなってきましたね。

街路樹が色づき、庭のハナミズキも葉っぱが真っ赤に紅葉して、少しハラハラと落ち始めています。

じんじんのマニュアルが遅くて、どうしたのかな?なんて、気になっていました。
お仕事が忙しい様子でしたね。
例の「特別番組」ってやつでしょうか?
どういうものなのか、楽しみですね。


亀ちゃん、何してるんだろう。
もうサーフィンも寒さに耐えなきゃならない季節になりました。
次のお仕事への準備があってるのでしょうか?

ドラマがあればやたら苦しみ、舞台があれば行けなくて悲しくなる私には、こういう静かな時間は、実は結構好きな時間です。
幻想の中で動いてくれる亀ちゃんは、週に一度のカートゥンで現実修正~
あまり、美化しすぎないようにと・・・
って、現実美しいのだから、仕方ないんですけどね

永遠の片思いは、なんだか、永遠の遠距離恋愛みたいな気分で、私の中で息づくようになっているのかな。
こういうのが、幸せなのか、はたまた、ひどく不幸なのか、ちょっと最近解らなくなったりしていますが・・・
現実から目を伏せて、逃げて、幻想へと入っていく・・・

でも、一応ちゃんと生きて、母やって、主婦やって、役員やって、プロジェクトやって、理事やって、廃品回収係やって・・・
やたら、ご飯とお弁当を作って・・・
先のことも、ちょっと考えて、どうにかしなきゃと、自分をちょっと追い込んだりね。


だから、静かに亀ちゃんを想う、こんな時期は好きなのかもしれません。
ようやく、kAT-TUN以外のCDを聞き、気になる本チェックしたり、映画ももっともっと見たいって思います。
主人が早く帰ってくるようになったから、もうMステを生でかじりついて見ることは、永遠になさそうですから、生の彼に会うのは、いったいいつになるのか、果てしなさ過ぎてクラクラしそうですが、いつか会える日のために、「私」を、充電しなくてはね・・・。

彼の充電しきった姿を、楽しみにして・・・。






では・・・
いつの間にやら、もう30回ですよ。
「月光」は「ちっぽけな偶然」より、はるかに長くて、自分で書きながら、よく書くなあ~なんて思っちゃいます。

和也に声をかけてもらったかりんが、彼の元へと向かっていきます。
途切れた時間を埋めていくかな? いけるかな?
二人を見ててくださいね。






       →よかったらパチコーンとおひとつ・・・


【More】












  「月光」  第30回


30分ほど経っただろうか。それまで、木立の隙間から少しだけ見えるエントランスの前に、数回タクシーやセダンが止まったりしてたけど、その後で和也の部屋に明かりがつくことはなく、期待してはため息・・・を繰り返してた。
暗くなるのが早く感じるのは、東京に来たせいだとばかり思っていたけど、どうやら天気が悪くなってきていたようで、霧のように細かい雨が降ってきた。
この季節だから、濡れたって寒くなることはないのだけれど、傘を持っていない私。誰かに見られたら、更に変に思われるに違いなかった。
お天気まで、私の不安をあおる。私の心細さをあざ笑うかのように思えた。



(和也、まだなのかな・・・お願い、早く帰ってきて・・・早く帰ってきてくれますように・・・)
何度目か、唱えるように心で繰り返した時だった。今度は、帝劇の近くで見たのと同じような白のワゴン車が止まった。
ガラスが黒いとかそういうのまでは、薄暗いし、遠いし、木立の隙間からだから見えないんだけど、思わず立ち上がって、近づいてみた。
車が去ると、降りたのは一人、更に近づきながら目を凝らしてみると、その人は、エントランスにカバンを肩に片手で背負うようにして入っていく。
その背中は、きっと間違いない、和也のものだった!
(和也!)・・・声をかけたくなるのを飲み込んで、走り出した。でも、渡ろうとした信号が赤に変わってしまった。
道を渡ったら、すぐそこに和也がいるのに、止めなきゃならない足。信号待ちしてるのは、私だけじゃない。だから、声は掛けられない、掛けちゃいけない。
(ね!振り向いて! ね!待って!)・・・心が叫ぶ。
その時、願いが通じたのか、車のクラクションが少し長めに響き渡るように鳴って、ブレーキ音がした。驚いて見回すと、赤になりかけの信号で交差点に入ってきた自転車に鳴らされたもののようだった。
思わず一瞬そっちを見た後、和也の背中に視線を戻すと、その背中も立ち止まって、音のしたほうを見ていた。
彼がまた歩き出すと同時に、信号は変わった。



小走りで追いかける。エントランスに入っていく和也。オートロックのところへと入り込んでいくのが、かろうじて見えた。
荷物を抱えて、急いだけど、ガラスの扉が閉まり、和也の体がその中へ飲み込まれた瞬間に、やっと追いついた。
右、左と、すばやく見回した後、私は声を出した。

「・・・和也!」

丈夫なきっちりと閉まったガラスの扉、それを声が通過するかどうか自信はなかったけど、祈りの気持を込めて彼の名を呼んだ。
足が止まって・・・ゆっくりと振り向く・・・和也。間違いなくやっぱり和也。
ちょっと驚いて、聞こえないけど「なんで?」って口の形が動いて、そして戻ってきてくれて、ガラスの前に彼が立つと、二人の間にあったものがなくなった・・・。

「随分早く着いてるだろうって思ってたけど。鍵、持ってこなかった?」
「う、ううん・・・持ってきたけど・・・」
「かりんも今着いたの?」
「ううん、少し前にね・・・」
「え?そうなの?じゃ、なんで・・・? ま、いいや、とにかく行こ。」

和也はためらうことなく、辺りをうかがうこともなく、左手で私の右手を取って、引っ張るようにエレベーターまでずんずん進んだ。
ボタンを押して、表示を見上げて、私のほうに向き直って、

「あ、ごめん、重てえだろ?」

と、荷物を私から取り上げて、自分のカバンと一緒に肩に背負い、持ってくれた。

「お前、いつから・・・・・」
「え?」
「いや・・・・・」

何か言いかけた和也の言葉は、そこで途切れた。そして、また表示を見上げて黙ってる。
だけど、しっかりとまた手は繋いでくれた。

「ありがとう・・・。」

荷物を持ってくれた横顔にそう言った後、私も表示を見上げて立ってたけど、気持は繋がれた手だけに集中してた。
ドキドキしたような、緊張して余裕のないような頭の中に、和也の発してくれた言葉の音色が残って響いてた。
さっき舞台でたくさん聞いたはずの声なのに、とても久しぶりで懐かしい響きに思える。
この声は、カズヤじゃなくて、和也の声なんだ・・・。




エレベーターが来た。誰かが出てきたら大変!
手をほどこうとしたけど、ぎゅうって握り返した和也。扉が開く。誰もいなくてほっとする。
手を引かれて中へ入る。和也が二つもカバンを持った手の人差し指で「7」のボタンを押した。
扉が閉まると同時だった。繋いだ手をぐっと引き寄せ、いったんほどいた手を私の腰に回して、和也は片手で私を抱きしめた。
なあんにも言わないで、ぎゅうって抱きしめられる。いきなりでびっくりして、体が硬くなったけれど、彼の胸に押し付けられた私の鼻には和也の匂いがしてきて・・・。
ふうって、とっても安心できて。目を閉じてネックレスの下がったTシャツの胸に頬をつけてた。
7階までのほんの短い時間。でも永遠のように感じる時間。たどり着いた場所はここなんだね・・・。
無言の和也。だけど、言葉はいらないんだよね。和也の左腕に込めた力が、言葉に出来ない心を伝えてくるから。
私を包み、私を受け入れる左腕。
逢った、逢えた瞬間に、そうして心を伝えてくれる和也の優しさは、何より私に安心感をくれるもので、そんな和也の傍にまたこうして立っている自分を、どれだけ幸せなのかと思わせてくれる。
(和也・・・好き。大好き。)



ふわっと体が浮いて、エレベーターが止まる。
和也は、何にもなかったかのように体を離して、開いた扉の向こうに誰もいないのを見ると、また手を取って部屋までずんずん歩く。
ポケットから鍵を出して、ガチャンと開け、先に中へ入って、私を引っ張るようにして入れ、後ろ手にドアを閉めて鍵をかけた。一緒に玄関を通ったのはこれが初めてだって、ふと気が付く。

「さ、どう~ぞ~」

急に優しい表情になって笑いながら、すうっと手を廊下のほうへ流す。

「う、うん。ありがとう。」

靴を脱いで上がったものの、そこで止まっている私を、あとから上がった和也がお腹で押すようにしてリビングへの白い扉の前まで行き、私が扉を開けて中へ入った。
何にも変わっていない部屋。きれいに片付いてた。

「お前が来てくれんの期待して、夕べ片付けたからきれいだろ? それまでちょっと見せらんねえ状態だったけどさ。」
「和也・・・・・」

それ以上の言葉が出てこなかったんだ。嬉しすぎたみたい。待っててくれたんだね・・・。






「かりん、なんか飲む?」
「うん、お茶ある?」

冷たいお茶のペットボトルと、グラスを持ってきてくれた。和也は水をボトルのまま飲みながら。

「ありがとう。」

カウンターのイスに座ってお茶を注ぐ私を、立ったまま見てる和也。

「ね、かりん。約束してた亀梨温泉しねえ?今から。」
「え?」
「使わずにとってあるんだ。お気に入りのあの入浴剤。俺、風呂ためてくるからっ!」

和也がリビングから消えた。何もなかったように、今までと同じように接してくれる和也に、ごめんなさいを言わないままでいるね。ちゃんと言わなきゃ。







       →よかったらパチコーンとおひとつ・・・


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編集 |  17:34 |  小説風幻想「月光」  | CM(8) | Top↑

コメント

●泣けてしまった。
和也がかりんに何もなかったように
普通に接してるのが・・・・
かりんの気持ち全部分かってるんだよね・・
ドラマを見てるような不思議な感覚です(;^_^A アセアセ・・・
miwa☆ |  2008.10.31(金) 18:28 | URL |  【編集】
●管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2008.10.31(金) 21:09 |  |  【編集】
●管理人のみ閲覧できます
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 |  2008.10.31(金) 23:09 |  |  【編集】
●管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2008.11.01(土) 21:34 |  |  【編集】
●miwa☆ さま
泣いてくださった・・・・・
書き手冥利につきます。ありがたいことです。
miwa☆ さんが、二人のことすっごく心配する親友のように読んで下さっている事、嬉しいです。
和也の普通さ。実は、これは意識して書いた訳じゃありませんでした。
再会の場面や時間や場所などはいろいろ考えたのですが、和也の態度は、勝手にそうなってました。不思議です。
見えたものを自然に書いたような感じです。
miwa☆ さんも、私と同じ映像をご覧になったのかも知れませんね。
何とか伝わるように書けていて、ホッとしました。
嬉しいコメントをありがとうございました。
ごんままっち |  2008.11.04(火) 14:18 | URL |  【編集】
●10-31 Fri 21:09 隠しコメさま
大切な時間においでいただき、ありがとうございます。
予定は少し早まったようで、良かったね。
そうなったら、私のほうがまた羨ましいってことになるんだよ~もう少し、頑張ってねっ!

私もちょっと混乱というか、混沌というか、煮えきれないような日々を過ごしていましたが、かなり抜け出してきました。
ありがとうです。

かりんと和也にドキドキしてくださったんですね。
何にも言わないで、荷物も持ったまま、片手でぎゅっとしてくれるのが・・・私のツボですっ。
たどり着いたかりんにくれる優しさだよね。
亀ちゃんなら、そんな感じかな~~ってずっと思いながら書くのが至極の時です。うふふ。
ごんままっち |  2008.11.04(火) 14:27 | URL |  【編集】
●10-31 Fri 23:09 隠しコメさま
お久しぶりですね。お元気でしたか?
相変わらす、お忙しそうですね・・・
前にお話した時も、確か子どもたちの賑やかな声を背中で聞きながら、涙してくださった・・・ですよね?
私の書くもので、あなたの心が潤うのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
引き込まれて読んで下さって・・・。
こちらこそ、ありがとうございます。

また是非声をお聞かせください。励みに頑張っていきます。
ごんままっち |  2008.11.04(火) 14:33 | URL |  【編集】
●11-01 Sat 21:34 隠しコメさま
私もそのCD気になってたの!うふふ!発注先が○協って・・・あなたもご利用者なのね。
うっししし・・・コピーしてくれない?かな?
~~~って、こんなとこでお願いするなよ!だよね。ごめん。

こういう静かな時、いろんな歌を聞いて、映画見て、いろんな感情とともに言葉を溜め込むのが好き。
だってね・・・亀ちゃんは自分のCDずっと聞いてるわけないし。
だから、ちょっと落ち着いてる時に、例えば・・・と、亀ちゃんと話ができる時間を想像して、その為に自分の中身を充電します。
そんな静かな幸せが好きなんだよね・・・。

そう・・・くすぐったい優しさかあ。私の憧れてるものかもしれないね。
かりんは可愛くて、大切に思われてる・・・
うう~私には無いものだわ(涙)
それでも、かりんを通じて和也の優しさを体感してみることができます。それでも幸せ・・・って、嬉しいような、悲しいような・・・(汗)

二人の時間の埋め方、見ててあげてくださいね。
ごんままっち |  2008.11.04(火) 14:48 | URL |  【編集】

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